たそがれ怪文書♨

いたたまれない思いの丈を怪文書にしたためます。

劇場版機動戦士ガンダムSEED FREEDOMを観た!

皆さん、お元気ですか。

またその入りか。ナチュラルのような下等生物はこれだから滅ぼさなければならないのだ(とりあえず人種差別するC.E.世界仕草)

 

ということでSEEDシリーズ新作を観てきました。

結論から言うと、とても楽しかった。

SEEDシリーズの拾える内容は全て拾って還元しよう、そういう気概のある作品でした。

2024年のこのご時世に差別も核も戦争もエンターテイメントとしてのみ消費しようとするその勇気、買わせていただきました。

というわけでつらつらと感想を垂れ流していきます。

当然ネタバレ有りで書きますのでまだ見てない人はUターンして劇場へどうぞ(ビービービーピー)(出撃するときのSEのあれ)

 

問題の今作

 

 

 

SEEDシリーズへの思い出

筆者はバリバリのSEED世代なので、初めて触ったガンダムがこれでした。

SEEDが初心者向けみたいな話がよく出るけどこんなゴア描写、差別、核、女関連と汚い話題を汚いままにして次々と出すガンダムもそうないので初心者向けではないとは思いますけどね。

はい。

というわけで初心者として入るには厳しい作品のおかげで、ガンダム筋が鍛えられ今では立派な富野由悠季信者というわけです。

富野由悠季信者ならアナザーガンダムは違うんじゃないの?と思ったかもしれませんが、この辺はツイッテイア(ギリシャ神話に登場するSNS)で死ぬほどガンダムについて語っているので割愛します。

ガンダム筋を鍛えていただいた作品ということで、大恩ある作品ではあるのですが、その後好きなガンダム作品が増えて行ったのもあって、少しずつ埃を被っていった、そういう経緯があります。

放送当時はPS2が天下を取っていた時代であり、ゲーム方面でもかなりプレイしていた記憶があります。今となっては動物園になっている連ザとか、はい。

あと初ガンプラはソードインパルスでした。なんでフォースじゃねぇんだよとか思うけど多分ソードの方がカッコいいからじゃないすか?(適当)

ちなみにDestinyは不出来な続編という烙印が押されていますが、初めてメディアに触れた頃の作品なのでそんなに酷いとは思っていませんでした。

でも今思えば2周しようとは思わない作品かなぁ。

というわけでこういうSEED遍歴をまず語ることで威嚇していこうと思います。

よしなに。

 

 

本作のストーリーについて

特筆すべきは舞台装置から脱却したキラ・ヤマト

キラというキャラクターは感情に蓋をして生きがちで、特にDestinyではそれが顕著であり、展開に流されていて個というものを持たない存在でした。

それ故にやたらめったら強いけど大した思想を持っていない鎧武中盤の葛葉紘汰みたいなキャラクターなんだよね(伝わらない例えは人を不幸にします)

一応主人公(Destinyでは主人公ではないのですが)なので、ラスボスと相対して向こうからガンガン思想をぶつけられたりするけども、こちらから提供できる思想はないので回答のないまま◯しちゃったりする。とんでもねぇ蛮族だな。

 

ただ今作では、その思想に対して答えを持たず倒してしまったことに真剣に悩んでおり、それを反芻しては悩み続ける年相応の青年になっており、強すぎるが故の万能感にすら苛まれるガチ鬱病ヤマト隊長を見ることができた。

ていうかヤマト隊長って呼ばれ方あまりにも慣れがない。最初誰だっけ……?ってなるくらいSEEDに対する信心がなかった。ゆるして。

戦いの上での不殺主義が高じて、味方に対しても君たちが弱いから自分が戦わなきゃいけないと吐露するキラは今まで愚痴すら言えなかったことを鑑みて大変感動してしまったりした。

 

さて、そんなキラはこの作品の戦いを通して、愛による融和こそに最終的な決着があると認識し答えを得た。

これを浅薄と見るかは人それぞれだが、喜ばしいことは20年来自身の思想を持っていなかったキラにそれが生まれたことだと個人的には思う。

確かにクルーゼやデュランダルのミクロ・マクロ的視点に比べれば彼の思想はあまりにも幼い。けれど、20歳そこそこの青年が初めて手に入れた感情なのだから、否定するほどの冷血さを筆者は持ち合わせていなかった。

 

とはいえ、直面している問題は解決したが、コズミック・イラの世界の混迷さは更に増すことは想像に難くない。

なにせ根本的な問題は今作で何一つ解決しておらず、むしろ新興国ラッシュの中でその国の一つを潰すまでやったのだから、あの世界の治安から考えて火種は燃え上がる一方だ。

というか相変わらずC.E.世界はあまりにも治安が悪い。道徳のドの字も存在しねぇぞ。

はい。

だが、それの解決編を描くというのも野暮な話だとも思う。

もはやキラとラクスに障害はないのだから、勝手に解決してくれという感じだ。俺は今作というぬるま湯に浸からせてもらうぞ!

 

 

本作の演出について

大人用お子様ランチ30人前!!!!へいお待ち!!!!!!!!

はい。

いやね、こう表現するほかないんですよ、マジで。

たまにツイッテイアに大盛り二郎系ラーメンの画像が流れてきたりするじゃないですか。だいたいアレです。

 

この映画2時間あるんですが最初の1時間は世界観の説明で忙しいのか、結構抑えめです。

その幕間としてとりあえずキラに浮気現場見せて曇らせたり、闇に堕ちてもらったり、浮気現場見せて曇らせたりしてました。

 

で、後半からドカ盛り気絶部になる。

具体的にはアスラン・ザラ(画面に映るだけで面白い男のことを指します)がズゴックに乗ってやってきてフリーダムをボコした機体と互角に戦うところからエンジンがいきなりかかって暖気なしでノンストップで襲ってきた。

ていうかズゴックを飛ばすな。海に入れお前は。

あまつさえ宇宙にまでズゴック持ってきてて昼飯の流儀の偽野原ひろしみたいな顔にさせられた(伝われ)

ザクで大気圏突入して成功する男なんだからズゴックで宇宙飛ぶのさもありなん。

兎にも角にも、アスランが助けにきてから話が大きく動き出す。

やっぱりお前は第二の主人公だよ。負けたわ。

 

で、こっからの展開について書いてたら10000字超えちゃうのでもう覚えてる限り塊で雑感書いちゃおw(小学生の読書感想文)

読まなくていいです。いや、この文章自体読まなくていいのはそうなんだけど参ったなぁ(コブラの画像)

 

 

ロートルとはいえアークエンジェル落ちるのやだ。アークエンジェルにもセーフティシャッター実装されてて面白かった。何なんだよそのシステムはよ。桑島法子キャラがまた死にムーブしててウケる。会議シーンで上席ばっか集まってるのに一言も発さないで存在感出してるノイマンが面白すぎ。キラのクソダサ私服出てきて笑っちゃった。それをアスランがボコボコにしてて更に笑っちゃった。ついでにアスラン殴りたいからシンも参戦してきたけど秒で返り討ちに遭っててもっと笑っちゃった。一通りボコったのでご褒美にストフリとデスティニーのプレゼント。DV彼氏か?このどさくさに紛れて核動力積んだデュエルとバスターがミーティア引っ提げて出撃。こいつら本当に美味しいところ持って行かせたら世界一だな。今作基本的に旧来のキャラクターで回すんだけどクソバカ早口でなんか頭良さそうなこと言ってくるルルーシュみたいな声した新キャラ面白すぎんだろ。ナメんな。レクイエムどうやって無力化するのかと思ったらアカツキで反射して無効化するとかいうバカの作戦だった。もうバカでいいよ。こっちも頭空っぽにするので。アルテミス要塞とかいう外伝にも出てくる便利要塞、いい加減廃棄なさいな。4年経ってるんだからミラージュコロイド対策してねぇのはもはや愚。アスランが乗るストフリって時点でかなり大盛りランチなのに今作のアスランは最高にチョケてるので煽り全一してから帰るアホムーブ。そんでラクス奪還したら総力戦。聞き覚えのありすぎるBGMでお送りする最高のお子様ランチです。デスティニーの分身にも実体があってダメージ出しているが知らんよもう、好きにしてくれ。心読める敵への対抗手段が何も考えないこと、+100万シン・アスカポイント。もっと深くまで心に入ったら桑島法子の亡霊に襲われる演出、自分でも書いてて意味わからん。闇に堕ちろ!デュエルとバスターはクーデター(ZAFTお家芸)の処理。デュエル最後の攻撃がランサーダートなのもはやニコル生存成功だろ。ズゴックの中にマトリョーシカインフィニットジャスティス。作ってるとき楽しかったろうな。俺だったら楽しい。インジャの読心対策はカガリの裸体を考えること。今作のアスランにブレーキはない。もう好きなだけやってくれ。その裏でこれ見よがしにバックパックばかり破壊されるストフリバックパックデリバリーラクスで二人乗りストフリ誕生。そういう補助席みたいなのC.E.のMSにもあったんだ。宇宙世紀からもらってきたりしてない?なんか強そうな兵器の承認を偉い人に得るなら隣に座らせときゃいいよね^^という設計思想がヤバすぎる。日本のハンコ文化より意味がねぇよ。

 

 

とまぁ後半一時間を要約せずに書くとこうなるのですが、とにかく情報量が多い!👺

が、思い出せる程度にはちゃんと脳内に焼かれるので心配なし。恐ろしい麻薬だよこれ。ブーステッドマンになってきた。

とにかくこれまでのSEEDの全てをここで出し切ろうという気合に溢れていて、ストーリーは前述の通り根本的解決をしない結構アレな感じなんだけども、楽しさで塗り替えられたのでヨシとします。

なんというか、脳が焼き切れた大人は怖いよ。何するかわからん。

 

 

総論

ガンダムSEEDという作品を愛していた人たちに対するプレゼントのような作品でした。

元々頭を空っぽにして見た方が面白い作品でしたが、そっちの方向性にシフトしたのは英断という他ないと感じます。

SEEDシリーズを見たことある人は見て損ないと思います。

出来の良い時の春映画を味わうことができますよ(最悪の販促)

 

また面白い作品に出会ったら怪文書をしたためます。

そのときはよしなに。

 

おわり。