みなさんは仮面ライダードライブという作品をご存知ですか。
そうですね、観る汚物です。
いいトシして仮面ライダーというコンテンツに関わり続けて二十余年、履修した作品数十作の中でも嫌いな作品はこれを除いて他にありません。
この怪文書では仮面ライダードライブがいかにクソであるかをひたすらこき下ろしますので、仮面ライダー糞"糞糞糞"が好きなどと恥ずかしげもなく公言する文化的素養を一切持たない無知蒙昧な未開の森に住む底辺住民税未納類人猿の皆様方におかれましては不愉快になる前にブラウザバックを推奨しておきますね。
仮面ライダードライブについては詳しく説明しないのでどういう作品かどうかはWikipediaでも読んでください。時間の無駄だと思いますけど。
とりあえず主人公は泊進ノ介、敵はロイミュードくらいは覚えておいてね。
迫真ノ介(せまりしんのすけ)は類似品。
それでは行ってみよう(バラエティ番組)
泊進ノ介は正義を持たない
物語序盤で『人間の本質は悪』ではないかという命題を突きつけられた泊。
それに対し彼は『人の本質は悪かも知れないが、だからこそ頑張っている人間が輝く。正義ではなく市民を守る』という結論で返します。
彼は正義の所在を否定し、正義のため動いていないことまで断言します。
となると正しさを確保していない彼の言動は周囲のキャラクターや視聴者が「彼は正しい」と盲目的に信じなければヒーローとしては成り立ちませんね。
この時点で相当キャラクターとしては終わってるのですが、加えて彼は警察官だということがまずい。
社会的正義を守る警察官でありながら正義などクソくらえ、尊属殺人を現場で見逃したり、犯罪者に対して高圧的に出たり、ロイミュードを勝手に裁いたりとやりたい放題。
その行動が正義であると担保しているのが警察という公権力なんだからもう滅茶苦茶ですよ。
では、その正義を保証してくれる警察が泊を悪と認めたらどうなるんでしょう?
こいつ、指名手配受けた時は逃走します。
ロイミュードは自分の行動が本当に正しいと思って犯罪に手を染めた本当の意味での確信犯であって、それを公権力で殺害していたのが泊です。
その泊が公権力に悪と認められ反逆してしまえば、精神性はロイミュードと何ら変わりありません。そんな二枚舌が許されるはずがない。
そもそも正義の所在を主人公にしなかった時点で警察に裏切られるネタはドン詰まりになるので絶対やっちゃいけないんですけど、何も考えてないんでしょうね。
正義に従う気は更々ないが、正義が与えてくれる力は余すことなく使う。こんな人間をヒーローとして僕は認めたくはありません。
自分の信じるものだけが人を救うと本気で思ってそう。とんでもないサイコパスだな。
こいつの事、仮面ライダー界のジャイアンと呼んでるんですが流行りませんね、これ。
心を持った機械生命体を認めない
ドライブにおける敵役であるロイミュードは機械生命体で、機械でありながらそれぞれ心と感情があり、自分の思う正義に基づいて動いています。
彼らは自分たちを生み出した科学者の1人である蛮野から虐待を受け、復讐に近い形で人間たちを襲い始めました。
最終話にて泊はロイミュード最後の生き残りであるハートに対して『ロイミュードは人の真似をしただけ』であるとして悪でないとし、人の悪意が彼らを生んだとしました。
1年間やっておいて機械生命体の感情はすべて人間の真似とは大きく出たな。
まして、ハートは最後にドライブとの一騎打ちを望んでおり、それを拒否した上でのこのセリフ。でハートは『最後に友達が出来た』などと戯言をかまして数分前のラスボス戦で受けた致命傷によって死にます。
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ハートは最後の願いすら叶えられず自分の感情を人間の猿真似と否定されているんですが、どっか頭のネジ外れてるんですかね……。
しかもVシネの仮面ライダーハートでは全力で戦って死んだなどとも言ってましたね。お前戦わせて貰えなかったんだぞ。どっか頭のネジ外れてるんですかね……。
僕個人としては、キャラクターの感情の主体はあくまでその感情を抱いたキャラクターであって、それの起源が何であろうと他人に否定されてはならないと思うんですけど、お前どう?
何が恐ろしいかって、この結論がロイミュードの感情を否定することになってないと本気で思ってそうなシナリオが恐ろしい。
罪を犯したという当事者意識が存在していない人間ほど悪であることはないと思うよ。
殺人を見逃す倫理観
ロイミュードの感情は人間の模倣である。
この結論は裏を返せば、彼らロイミュードの心を否定することで人権を認めず、機械生命体を公権力の名の元に殺害したことを正当化したことに繋がります。
ロイミュードを人と同等に扱えば害獣駆除が殺人になってしまいますからね。
では、その模倣元である、害獣を虐待した犯罪の引き金的な人物である科学者・蛮野の処遇はどうするべきなのでしょう。
彼は人間ですし、ロイミュードの悪意の生みの親である以上、法に基づいて処理しなければ筋が通りません。
が、蛮野は警察協力者の民間人(職業:カメラマン)に殺害されてしまいます。
本来であれば問題になってしかるべきですが、現場で起きたことなので泊はこれを平然と見逃します。
後に問題となった描写は一切出てきていません。
こういった自分の身内であるなら平気で物事を隠蔽する倫理観。
仮面ライダードライブ王国ではこういうのをヒーローと呼ぶのだろうね。
よく剛vs蛮野は熱いシーンなどと呼ばれて紹介されるんだけど、これがあるから複雑な気持ちで眺める羽目になりますね。
人間の悪意に対抗する手段が弱すぎる
ロイミュード犯罪は人間の悪意によって生まれたため、ロイミュードは悪くないとこの作品は結論づけました。
では、その人間の悪意はどう対処するのか?
脚本を書いた三条陸とかいうクソボケノータリンチンカス三流脚本家は最終回でその結論を出しませんでした(笑)
笑い事ではない。
仮面ライダードライブは最終回の翌週に特別編があり、そこで別の脚本家が泊に『人間の悪意は尽きないから対症療法で俺が当たっていく』などと言わせました。
別種の生き物の感情を否定した上に泊だけが解決法ないけど頑張ります!と言ったところで誰が納得すると言うのか。
泊が警察退職したらそれ誰がやるの?
おい脚本担当の三条陸、お前の存在醜くないか?
展開の引き出しがない
「進ノ介!これ以上は爆発する!」
「大丈夫!特に理由も理屈もないけど大丈夫!」
「よし、付き合おう進ノ介!」
付き合うな。
仮面ライダードライブは本当に何度も何度も同じ展開を繰り返します。
理屈はないけど無茶してノーリスクで通っちゃうし(ツインマキシマムって知ってる?)、キャラクターは一度死んでも蘇るし、泊は何度も指名手配されるし、アレって悪なの?という話を何度も蒸し返すし、倒したと思った敵がコアだけ逃げちゃうし。
報道で指名手配や死亡報告されては撤回される奴がヒーローヅラしてるのあの劇中の民衆はどういう気持ちで見てるんですかね。普通は信用しないと思うけど。
特に悪意のくだりに関しては○○編みたいな大枠のストーリーの度にやってます。
で、結局結論は出さず最終的に上記のアレですよ。
人ナメてるのも大概にせないかんちゃうんか?
死んだキャラクターが蘇る
死という要素はストーリーを動かす上で大変大きなポイントだと思います。
なぜならそれが不可逆的なものだから。
戻せないからこそキャラクターの最後に思いを馳せるし、動いていくストーリーに一喜一憂するというもの。
が、この作品においては違います。
主人公の泊も、2号ライダーの剛も、3号ライダーのチェイスも、敵の幹部も、大体の主要キャラクターはどっかしらの媒体で死にます。で、なんやかんや蘇ると。
チェイスなんて中盤でコア爆発してるのに理由なく蘇ってますからね。ナメんな。
ポンポン蘇生されると死が軽くなるんですよね。
死んでもどうせ生き返るやろwみたいな感情に支配されて物語に集中出来なくなる。
芽生えた感情を人の真似だと断じてしまうような連中には人の気持ち考えるの難しかったか?なら仕方ないわね。死にな。
子供向けと子供騙しを履き違えたギャグ演出
BGMをひたすらスクラッチして俳優にオーバーリアクションさせて笑いを取ろうとするアレです。
寒いよ。
シリアスであるべき戦闘シーンでもとりあえずやる。何が何でもやる。
特に顔の四角い刑事と敵のメガネとニラだかスイセンだかわからん名前の奴は酷い。
自分から俺ってコメディリリーフなんだぜ?面白いだろ?みたいなツラして舞台演劇でもやらない白痴みたいな動きで暴れまわる役者の暴走を止められるスタッフとかいなかったんですかね。
演技指導でやってたの?じゃあもうなんつーか、仕事やめな。
俳優陣が嫌い
……。
仮にもヒーローをやっていたわけですよね。
自覚とか矜持とかそういうものは持ち合わせてないんですかね。
子供はお前を見て育つんだぞ。こんな人間が仮面ライダーをやっていたことが憎い。
そんなんだからお前のライダーは東映本社に飾られてないんだよ。
終わりに
思うままに書いてしまいました。
すぐに仮面ライダードライブのことを悪く言うのはよくないですね。
生ゴミをヘドロになるまで煮詰めて三日三晩熟成させた上で天日干しにしたような作品を好きだと公言する箸が転んでも笑うような恥知らずの見るもおぞましい人種もいるわけですし、目に止まったら不快にならないよう今後は仮面ライダー糞"糞糞糞"とぼかして表現することにします。
それにしても仮面ライダードライブのこと思い出すといつでも新鮮な怒りが蘇ってきますね。
これって永久機関かな?
ノーベル賞じゃん。ノーベル泊進ノ介賞。